学会を聞く
第44回日本肩関節学会・第14回肩の運動機能研究会
佐原 亘
1
W. Sahara
1
1大阪大学大学院器官制御外科学
1Dept. of Orthop. Surg., Graduate School of Medicine, Osaka University, Suita
pp.90-92
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_90
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1.は じ め に
2017年10月6日(金)~8日(日)に第44回日本肩関節学会が菅谷啓之会長(船橋整形外科病院スポーツ医学関節センター長)[図1]のもと開催された.また高村隆先生(船橋整形外科病院理学診療部部長)[図2]が会長を務められ,第14回肩の運動機能研究会も合同開催された.例年2日間の開催であったが,今回は会期を2日半に拡大しての開催であった.会場もグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール(東京都)と過去に類をみない大規模な会場であり,内容も劇的にスケールアップされていた.まず大きな変更点としては,理学療法士や看護師,アスレティックトレーナーなどのメディカルスタッフが参加する肩の運動機能研究会から看護セッションを独立させて,第1回肩の看護研究会(小形松子会長:船橋整形外科病院看護師長)[図3]としてはじめて開催された点である.また近年の国際化の流れを組み入れ,海外から多くの講師を招いて第1回アジア太平洋肩肘シンポジウム(The 1st Asia-Pacific Shoulder & Elbow Symposium)が併催された.医師,療法士,看護師いずれも過去最大の参加人数となり,初日から最終日まで活発な討議が行われた.
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