Japanese
English
統計
橈骨遠位端骨折の手術に関するアンケート調査
-――医師経験年数の違い
Questionnaire for the surgical treatment of the distal radius fracture
佐藤 光太朗
1
,
村上 賢也
1
,
菊池 祐樹
1
,
及川 龍之介
1
,
及川 諒介
1
,
土井田 稔
1
K. Sato
1
,
K. Murakami
1
,
Y. Kikuchi
1
,
R. Oikawa
1
,
R. Oikawa
1
,
M. Doita
1
1岩手医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., School of Medicine, Iwate Medical University, Morioka
キーワード:
distal radius fracture
,
volar locking plate
,
questionnaire
,
experience
,
FPL
Keyword:
distal radius fracture
,
volar locking plate
,
questionnaire
,
experience
,
FPL
pp.53-57
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_53
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は じ め に
ここ10年においては橈骨遠位端骨折(distal radius fracture:DRF)に対する外科的治療には掌側ロッキングプレート(volar locking plate:VLP)がもっとも一般的な手術的治療として行われるようになった1,2).VLPは専門施設だけでなく,一般整形外科病院などでも広く行われており,若い医師でも経験できる手術の一つである3~5).DRFの治療の変遷としては鋼線固定から始まり創外固定やノンロッキングプレートを経て現在ではVLPが主流となっている1,2).DRFの外科的治療を粉砕があっても鋼線固定や創外固定で行ってきた年配の医師たちと,VLPから始めた若い医師とでは治療方針に違いがある可能性がある.
われわれは,アンケート調査を行い,経験年数が10年目以下の医師とそれ以上の医師のDRFに対する治療方針の違いについて検討した.また,VLPの手術件数と長母指屈筋腱(flexor pollicis longus:FPL)断裂の発生数についての調査も併せて行った.
© Nankodo Co., Ltd., 2018