Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
骨盤・股関節疾患
Pelvic and hip joint disease
及川 泰宏
1
,
西須 孝
1
Y. Oikawa
1
,
T. Saisu
1
1千葉県こども病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Chiba Children Hospital, Chiba
キーワード:
septic arthritis
,
the hip
Keyword:
septic arthritis
,
the hip
pp.472-478
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_472
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症 例.1歳,男.
主 訴:発熱,起立・歩行障害.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:3日前より39°C台の発熱と上気道症状を認めた.近医小児科でヘルパンギーナの診断で解熱鎮痛剤の処方を受けるも改善せず,前日より立ったり,歩こうとしなくなったため,近医小児科を再診した.右股関節の運動障害を疑ったため当院へ紹介され受診となった.
初診時所見:体温は38.9°Cであった.立位や歩行はできず,右股関節を軽度屈曲,外旋,外転位のまま動かそうとせず,他動的に股関節を動かすと著しく抵抗した(図1).
血液検査所見:WBC 13,600/μl,Hb 11.6g/dl,Plt 47.4/μl,CRP 10.56mg/dl,赤沈 114mm(1時間値)/126mm(2時間値)であった.
画像所見:股関節X線像と股関節超音波(エコー)正面像を示す(図2).
© Nankodo Co., Ltd., 2018