Japanese
English
特集 小児の上肢をいかに診るか—よくわかる,先天性障害・外傷の診察と治療の進め方
小児の上肢障害に対するエコーの活用法
Utilization of Ultrasound for Pediatric Upper Extremity Disorders
橘田 綾菜
1
,
西須 孝
2
Ayana KITTA
1
,
Takashi SAISU
2
1東京女子医科大学八千代医療センター整形外科
2千葉こどもとおとなの整形外科
1Division of Orthopedic Surgery, Tokyo Women's Medical University Yachiyo Medical Center
2Chiba Child and Adult Orthopaedic Clinic
キーワード:
肘内障
,
pulled elbow
,
骨端線損傷
,
physeal injury
,
化膿性関節炎
,
septic arthritis
Keyword:
肘内障
,
pulled elbow
,
骨端線損傷
,
physeal injury
,
化膿性関節炎
,
septic arthritis
pp.955-961
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202745
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小児は関節軟骨が豊富であるため,軟骨の輪郭を想像しながら単純X線を読影する必要がある.MRIを撮影できれば軟骨の評価が可能だが,撮影できる施設は限られ,低年齢では鎮静を要する.超音波検査(以下,エコー)は,被曝もなく鎮静不要であるため,小児整形外科診療における重要な画像診断ツールである.本稿では,小児の上肢障害で,特にエコーが威力を発揮すると筆者が考える,「肘内障」,「骨端線損傷」,「化膿性関節炎」について解説する.
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