Japanese
English
スポーツ医学
競泳のストリームライン姿勢における体幹内臓器の高位変化および重心の頭側移動
The migration of abdominal organs and a center of gravity in a streamlined position
吉田 直記
1
,
土田 芳彦
1
N. Yoshida
1
,
Y. Tsuchida
1
1湘南鎌倉総合病院外傷センター
1Dept. of Orthop., Trauma Surgery Shonan Kamakura General Hospital, Kamakura
キーワード:
core muscle
,
drawing-in
,
streamlined position
Keyword:
core muscle
,
drawing-in
,
streamlined position
pp.1241-1244
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1241
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は じ め に
競泳とは一定の距離を定められた泳法で泳ぐ競技であり,入水後に水の抵抗を減らした流線型の体位(ストリームライン姿勢:streamlined body position)を維持することはタイムの向上に重要である.競泳選手の用いる理想的なストリームライン姿勢とは単に両上肢を挙上し重ねた両手指の先端から足趾までが一直線の流線型の姿勢であるだけでなく1,2),浮心と重心の位置が適切で上半身と下半身のバランスがとれていることが求められる3).
これまでの先行研究により競泳熟練者のストリームラインでは腰椎前弯および骨盤前傾が減少することが報告されているが4~6),どのように浮心と重心のバランスをとっているのかはいまだ明らかでない.われわれは競泳熟練者の体幹部の体幹内臓器の高位変化に着目し,CT撮影を行うことで画像的評価を行った.
© Nankodo Co., Ltd., 2018