急速に麻痺が進行した胸椎症性脊髄症の2例

Thoracic spondylotic myelopathy whose palsy progressed rapidly；report of two cases

　胸椎症性脊髄症は頻度が少なく，広範脊柱管狭窄症として頚髄症や腰部脊柱管狭窄症と合併することも多く，診断・治療に難渋する．一般に症状の進行が遅いといわれている^1）が，本稿では急激に麻痺の進行した広範脊柱管狭窄症における胸椎症性脊髄症の2例を経験したので報告する．