特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第9章 糖尿病・代謝・内分泌
[糖尿病]食事療法が変わってきています
濵口 真英
1
,
福井 道明
1
1京都府立医科大学 内分泌・代謝内科学
pp.887-891
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_887
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糖尿病の今昔
糖尿病食・エネルギー制限は,安全な摂取量の目安として血糖管理と合併症予防に貢献してきました.その価値を土台に,現在の人中心の食事療法が食事の選択肢をどう広げたかを整理します.2型糖尿病は2000年前後,進行性の生活習慣病として早期からの厳格な血糖管理が重視され,自己責任論やスティグマも生まれやすかったです.現在は,遺伝素因に社会・食環境や商業的要因が重なる非感染性疾患(NCD)として捉え,「糖尿病のある人」を主語に,血糖のみならず心血管・腎・脂肪肝の予防とQOL維持を治療目標としています.肥満を伴う2型糖尿病の一部では原料による寛解も期待され,こうした疾患観の変化が人中心の食事療法の方向性を形作っています.

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