特集 UIPの壁を越えろ! 新しいびまん性肺疾患の診断治療指針を徹底解説
[Chapter 2] 内科医がこっそりと教えてほしいこと
[Topics]10年ぶりの新しい薬剤ネランドミラストってどんな薬?
根井 雄一郎
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1虎の門病院分院 呼吸器内科
pp.404-405
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_404
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特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)や進行性線維化を示す間質性肺疾患(progressive pulmonary fibrosis:PPF)は,進行すると不可逆的に肺機能が低下し,生活の質を大きく損なう疾患である.長年,ピルフェニドンとニンテダニブが中心的治療薬として使われてきたが,新規作用機序をもつ薬剤は登場していなかった.10年ぶりの新薬であるネランドミラスト(BI 1015550:JASCAYD)は,選択的ホスホジエステラーゼ(phosphodiesterase:PDE)4B阻害薬で,炎症細胞のcAMPを上昇させ,TNF-α・IL-17・IL-23といった炎症性サイトカインやTGF-β/Smadシグナルを抑制することで線維化を制御すると考えられている.また,非選択的PDE4阻害薬で問題となってきた消化器症状などの副作用を,サブタイプ選択性によって軽減できる可能性が指摘されている.
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