特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第3章 血液
[抗悪性腫瘍薬(分子標的治療薬(BTK阻害薬))]イブルチニブ(イムブルビカ®),アカラブルチニブ(カルケンス®),ザヌブルチニブ(ブルキンザ®),チラブルチニブ(ベレキシブル®),ピルトブルチニブ(ジャイパーカ®)
小島 研介
1
1高知大学医学部医学科 血液内科学講座
pp.479-483
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_479
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▪イブルチニブ,アカラブルチニブ,ザヌブルチニブ,チラブルチニブ,ピルトブルチニブの5剤のBruton型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬があり,特定のB細胞性リンパ増殖性腫瘍,移植後慢性移植片対宿主病(GVHD)に効能・効果を有する.
▪BTK阻害薬は主に肝臓で代謝され,シトクロムP450(CYP)3A阻害薬併用や肝機能障害患者への投与では注意を要する.
▪副作用として,心房細動に代表される不整脈や心不全,高血圧症,出血イベント,日和見感染症を含む感染症などがみられる.

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