特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第3章 血液
[造血薬(トロンボポエチン受容体作動薬)]エルトロンボパグ オラミン(レボレード®),ロミプロスチム(ロミプレート®)
石山 謙
1
1国立国際医療センター 血液内科
pp.454-456
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_454
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪トロンボポエチン受容体作動薬(TPO-RA)は骨髄巨核球およびその前駆細胞に作用し,用量依存的に血小板数を増加させる.
▪現在,エルトロンボパグ オラミン(EPAG)およびロミプロスチム(ROMI)が,① 治療抵抗性の慢性免疫性血小板減少症(ITP),② 再生不良性貧血(AA)に適応を有する.
▪血栓塞栓症のリスクがあるため定期的に血算をモニタリングし,血小板数20万/μL超で減量,40万/μLで休薬する.原疾患の再燃が疑われる場合は専門医への紹介を考慮すべきである.

© Nankodo Co., Ltd., 2025