特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第1章 呼吸器
[鎮咳薬,去痰薬,呼吸障害改善薬(GM-CSF製剤)]サルグラモスチム(サルグマリン®)
石井 晴之
1
1杏林大学医学部 呼吸器内科学
pp.368-371
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_368
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▪自己免疫性肺胞蛋白症(APAP)の新たな治療薬としてサルグラモスチムは,2024年に薬事承認され保険適用となった.
▪本疾患に対する標準的な薬物療法として,世界に先駆け本邦でのみ使用し始めている.
▪ネブライザー機器を用いて7日間連続吸入・7日間休薬を1クールとして行う.
▪併用禁忌は本成分に過敏症の既往歴がある例,そして副作用は2%未満で上気道症状がみられる.本薬剤使用時の注意点は本疾患の病状把握が重要となる.

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