特集 プライマリハ(プライマリケア×リハビリテーション治療)のすすめ―内科医が押さえておきたい基本と新常識
[Chapter 4] 包括的リハビリテーション医療の真髄
口腔領域×運動の視点
白石 愛
1
,
吉村 芳弘
2
1Oral Intervention Consultant Lab
2熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養研究センター
1Oral Intervention Consultant Lab
キーワード:
オーラルフレイル
,
プライマリケア
,
口腔領域
,
口腔評価
Keyword:
オーラルフレイル
,
プライマリケア
,
口腔領域
,
口腔評価
pp.1285-1289
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_1285
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★★★口腔状態はプライマリケアやリハビリテーション医療における重要な視点であるが,軽視される傾向がある.入院患者の85%,在宅療養患者の80%,急性期治療患者の91%が何らかの口腔の問題を抱えており,在宅における医療職種の86%が口腔に対しての問題意識をもちながらも,評価,介入において困っていることが明らかになっている.また,口腔領域はさまざまな全身疾患やADL,臨床転帰との関連も認められている一方で,良好な問題解決には至っていない.
★★★その一方でオーラルフレイルやオーラルサルコペニアなど新たな概念も生まれてきている.プライマリケアにおける口腔状態の重要性は今後重要な視点であるともいえる.リハビリテーション職種をはじめ,多くの医療職種が口腔をみて,生活をみて,評価介入の一助となりうるつながりをつくってくれることを心から祈っている.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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