特集 ここまでできる! プライマリケア―領域別で考えるプライマリケア医と専門医の役割
第1章:呼吸器
[血痰,喀血]気管支拡張症,特発性喀血症,気管支動脈蔓状血管腫
石川 秀雄
1
,
山口 悠
1
1えいしん会岸和田リハビリテーション病院 喀血・肺循環センター
pp.543-547
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_543
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プライマリケアでここまでできる!
・まずは耳鼻科疾患か呼吸器疾患かを胸部X線像かCTで交通整理する.
・血痰でも基本的には呼吸器内科に紹介する.
・迷えば呼吸器内科に紹介する.
ここからは専門医に任せよう!
・肺野に出血像や気管支拡張症などの喀血の基礎疾患があれば呼吸器内科へ紹介する.
・標準治療は気管支動脈塞栓術(BAE)である.
・BAE実施にあたって気管支鏡は基本的に必要でないが,出血部位の特定に有用であることもある.また早期扁平上皮がんや気管支動脈が気管支粘膜下に露出する気管支Dieulafoy病は気管支鏡によってのみ診断できる.

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