特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[Chapter 2] 肺がん治療に伴う全身症状:どんと来い,他科症状・他科疾患
[整形外科領域]局所痛,しびれ
神田 裕太郎
1
,
角谷 賢一朗
1
1神戸大学大学院 整形外科
キーワード:
骨関連事象(SREs)
,
病的骨折
,
脊椎転移
Keyword:
骨関連事象(SREs)
,
病的骨折
,
脊椎転移
pp.248-253
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_248
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★★★肺がんによる骨転移は頻度が高く,骨関連事象(SREs)を生じることも多い.SREsはADLやQOL低下のみならず,肺がんに対する治療の継続困難や予後不良にもつながることがあり,早期発見・早期治療介入が非常に重要である.
★★★肺がんの骨転移に対する治療として,放射線治療や骨修飾薬(BMA)は比較的合併症も少なく有効性も高いが,転移の部位や状態によっては手術加療が選択されることもある.
★肺がんの骨転移においては病的骨折や麻痺症状のリスク評価を行い,生命予後に基づいて治療方針を決定する.
★★★骨転移を専門に扱うcancer boardなど,多診療科・多職種による集学的治療が早期治療や適切な治療選択に重要な役割を果たす.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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