特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 6] 消化器
[ピロリ菌関連検査に関する疑問]上部消化管内視鏡検査で萎縮性胃炎を認めて,ピロリ菌感染が疑われたため,採血で抗ピロリ抗体を測定したところ抗体価が6U/mLで,検査上は陰性でした.この場合は陰性と判断してよいのでしょうか?
三澤 昇
1
1横浜市立大学大学附属病院 内視鏡センター
キーワード:
ピロリ菌
,
抗ピロリ抗体検査
,
陰性高値
Keyword:
ピロリ菌
,
抗ピロリ抗体検査
,
陰性高値
pp.1256-1257
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1256
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お答えします
抗ピロリ抗体検査は,検査で陰性と判断されても,抗体価が3U/mL以上10U/mL未満のカットオフ値に近い「陰性高値」の症例のなかには,偽陰性となっている症例が少なからず含まれています.
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