特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 4] リウマチ・膠原病
[抗リン脂質抗体症候群(APS)に関する疑問 ③]ループスアンチコアグラント(LA)測定の意義,蛇毒法とリン脂質中和法の違いを教えていただけますでしょうか?
山口 俊大
1
,
村中 清春
1
1組合立諏訪中央病院 リウマチ膠原病内科
キーワード:
ループスアンチコアグラント(LA)
,
蛇毒法
,
リン脂質中和法
,
シリカによる活性化
Keyword:
ループスアンチコアグラント(LA)
,
蛇毒法
,
リン脂質中和法
,
シリカによる活性化
pp.1233-1235
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1233
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お答えします
LAは凝固カスケードを利用してリン脂質介在下で凝固に影響を及ぼす免疫グロブリンの存在を明らかにする検査であり,抗リン脂質抗体症候群(APS)の分類基準にも含まれています.蛇毒法とリン脂質中和法では凝固カスケードの活性化部位が異なりますが,同時測定は保険上認められないため,まずは蛇毒法で提出し,検査前確率が高い場合はリン脂質中和法を追加提出します.
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