特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 4] リウマチ・膠原病
[抗リン脂質抗体症候群(APS)に関する疑問 ②]抗カルジオリピン抗体と抗β2GP Ⅰ抗体の違いは何でしょうか? それぞれのIgG抗体とIgM抗体は両方測定したほうがよいのでしょうか?
山口 俊大
1
,
村中 清春
1
1組合立諏訪中央病院 リウマチ膠原病内科
キーワード:
抗リン脂質抗体症候群(APS)パネル
,
抗カルジオリピン抗体
,
抗β2GP Ⅰ抗体
,
札幌基準
,
シドニー基準
Keyword:
抗リン脂質抗体症候群(APS)パネル
,
抗カルジオリピン抗体
,
抗β2GP Ⅰ抗体
,
札幌基準
,
シドニー基準
pp.1231-1232
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1231
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お答えします
抗リン脂質抗体症候群(APS)の病態は細胞のリン脂質二重膜のカルジオリピンに結合するβ2GP Ⅰへの自己抗体が中心ですが,それ以外のカルジオリピンへの血漿蛋白も抗原となりうるため,両者の提出が望ましいです.また,両者のIgGとIgMはいずれも分類基準に含まれているため,4項目を提出することが一般的であり,これがAPSパネル検査です.
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