特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 1] 呼吸器
[IgEに関する疑問]ICS/LABA治療を行っているにもかかわらず,咳症状が遷延するため来院した患者の検査で「非特異的IgEが340IU/mL,特異的ハウスダスト1 IgE抗体クラス2,特異的ダニ1 IgE抗体クラス3,特異的スギIgE抗体クラス2」であった場合,次にどのような対応をすればよいですか?
平野 綱彦
1
1山口大学医学部附属病院 呼吸器・感染症内科
キーワード:
喘息
,
ICS/LABA抵抗性
,
非特異的IgE
,
特異的IgE
Keyword:
喘息
,
ICS/LABA抵抗性
,
非特異的IgE
,
特異的IgE
pp.1180-1182
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1180
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お答えします
治療抵抗性の喘息と考えられます.治療抵抗性の原因検索(副鼻腔および胸部CT,呼吸機能検査など)のための精査をすることをお勧めします.ほかの器質的肺疾患が除外され,難治性喘息と診断できれば,将来増悪が起こるリスクが高いため,生物学的製剤導入を検討していきます.
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