特集 患者さんからよく尋ねられる内科診療のQuestion
第5章 リウマチ・膠原病
[50歳女性,関節リウマチ]飲み薬で病状が思わしくなく,生物学的製剤を使ったほうがよいとのことで,大きな病院に紹介すると言われました.遠いので行きたくないのですが,クリニックでは生物学的製剤は処方してもらえないのでしょうか?
亀井 哲
1
1かめいクリニック
pp.763-765
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_763
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
お答えします
生物学的製剤・JAK阻害薬はクリニックで導入することが可能です.安全に導入できるよう,感染症や肺合併症のスクリーニング検査を行う必要があります.予防可能な感染症については予防内服やワクチン接種を受けましょう.薬剤によっては感染症の症状をマスクしてしまうことがあるため,体調に異変を感じた場合は早めに主治医を受診しましょう.また,がんの種類によっては生物学的製剤・JAK阻害薬により発症率が高まる可能性があるため,自治体の検診や人間ドックの受診をお勧めします.当院では,合併症の治療のために入院が必要となった場合も,複数の総合病院と病診連携をとっています.
© Nankodo Co., Ltd., 2024