特集 患者さんからよく尋ねられる内科診療のQuestion
第4章 血液
[52歳女性,乳房原発びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫]2年前に乳房の悪性リンパ腫で化学療法を受けて,寛解を維持しています.最近,歩行時にふらつきがあるのですが,治療の副作用でしょうか?
富田 直人
1
1聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科学
pp.733-735
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_733
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お答えします
悪性リンパ腫の化学療法後にふらつきなどの神経症状を認める場合,中枢神経(CNS)再発の可能性を念頭に置いて画像診断や脳脊髄液検査を行うことをお勧めします.とくに乳房原発びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)ではそのリスクが高いことが知られています.
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