特集 在宅医療は何のために存在するのか―これからの在宅医療を見据えて
[Chapter 2] 医学モデルとしての在宅医療
在宅医療における多様な視点の必要性
-日々の健康管理と医学モデルの適用
田上 佑輔
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1一般財団法人やまとコミュニティホスピタル
キーワード:
視点
,
価値観
,
抽象化
,
変化量
Keyword:
視点
,
価値観
,
抽象化
,
変化量
pp.353-357
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_353
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▪在宅医療では,患者の個別ニーズに応じた多職種連携が重要で,患者全体をみる視点が求められる.
▪疾患治療だけでなく,低栄養やサルコペニアなどのリスクにも対応する必要がある.
▪患者の「その人らしさ」を理解するためには,過去の行動や価値観から読み解くことが重要で,アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の実施にも役立つ.
▪フレイルや多疾患を抱える患者に対しては,情報統合と個別化された治療アプローチが求められる.
▪治療実践では,患者の生活環境や家族の負担も考慮する必要があり,医療者間の信頼関係に基づいた意思決定が,良好な医療結果をもたらす鍵となる.
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