特集 治りにくい肺炎に出会ったら
[Chapter 2] 感染性肺炎ではあるが治りにくい理由があった!
レジオネラ肺炎
安藤 諭
1
1藤田医科大学岡崎医療センター 総合診療科
キーワード:
レジオネラ肺炎
,
尿中抗原検査
,
遺伝子検査
,
LAMP法
,
PCR法
Keyword:
レジオネラ肺炎
,
尿中抗原検査
,
遺伝子検査
,
LAMP法
,
PCR法
pp.228-232
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_228
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▪レジオネラ肺炎は市中肺炎の重要な原因であり,早期の診断と適切な抗菌薬治療が予後に大きな影響を与える.
▪レジオネラ肺炎は4類感染症であり,報告数が増加している.
▪レジオネラ肺炎の臨床症状はほかの肺炎と類似しているが,高熱,比較的徐脈,神経症状,消化器症状などの肺外所見および汚染された水・土壌への曝露歴などがレジオネラ肺炎を疑う手がかりとなる.
▪レジオネラ肺炎の診断には喀痰培養,尿中抗原検査,遺伝子検査,血清抗体検査が利用される.
▪尿中抗原検査の感度は高くないため結果が陰性の場合でも,レジオネラが疑われる場合には,ほかの検査法,とくに遺伝子検査と培養検査を追加し,早期の抗菌薬治療が必要である.
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