連載 ほんとに意味あるの? その感染対策・感染症治療
第4回 抜歯や歯科治療時の経口抗菌薬
中村 造
1
1東京医科大学病院 感染制御部・感染症科
pp.1203-1205
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_1203
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これまでの本連載では,マスクの着用は新型コロナウイルス感染症の予防に本当に意味があるのか,三密の回避はどれくらい必要か,経口コロナウイルス薬はどのくらい効果があるのか,について論じた.昨今,抗菌薬の適正な使用と使用量の削減が世界レベルで議論され,本邦でも「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」が策定されている.今回は経口抗菌薬が処方されるシチュエーションが多い歯科における抗菌薬使用,とくにわれわれが歯科を受診した際に処方されることが多い抜歯や歯科治療時の抗菌薬の使用がどれくらい意味があるのか考えてみることにする.
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