特集 ここまで来た不整脈治療―明日からの診療に役立つ最新のアプローチ
[Chapter 5] 心室性不整脈に対するアプローチ
心室期外収縮の治療戦略
牧元 久樹
1
1自治医科大学 データサイエンスセンター/循環器センター
キーワード:
心室期外収縮(PVC)
,
不整脈の量
,
カテーテルアブレーション
,
薬物治療
Keyword:
心室期外収縮(PVC)
,
不整脈の量
,
カテーテルアブレーション
,
薬物治療
pp.950-954
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_950
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▪心室期外収縮(PVC)の治療には,経過観察(定期観察含む)・薬物治療・カテーテルアブレーションという選択肢がある.
▪治療戦略を考えるうえでとくに重要なポイントは,「基礎心疾患の有無」「不整脈の量(PVC burden,全心拍中に含まれる不整脈の拍数の割合)」「自覚症状」「PVCの起源」である.これらを総合的に考慮し治療方針を決定する.
▪原則としては,不整脈の量が多い場合,そして症状が強い場合には薬物治療かアブレーション治療の適応となりうる.
▪アブレーションが選択肢に入る場合は,PVCの起源の場所も考慮しながら治療の有効性を検討する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2023