書評
その精神症状どうします?―はじめの処方・次の処方 こう考える・こう評価する
松田 能宣
1
1国立病院機構近畿中央呼吸器センター心療内科 医長
pp.933-933
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_933
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- 文献概要
内科入院患者が精神症状を呈することは多々ある.不眠,せん妄,抑うつ,不安など,あげればきりがないであろう.そのようなときにどんな処方をするかはこれまでの経験に基づくかもしれないし,病院の基本処方セットに含まれている薬剤をそのまま処方することもあるだろう.しかし,もし経験豊富な精神科医と向精神薬に精通した薬剤師がそばにいたらどうであろうか.おそらく,どんな薬剤を使用するのか,その薬剤を使用する理由はどうしてなのか,もし最初の薬剤の効果が不十分だった場合には次にどの薬剤を使用すればよいのか,などについて相談するであろう.今回紹介する『その精神症状どうします?』はまさしくその役割を担ってくれる良書である.
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