特集 ここまで来た不整脈治療―明日からの診療に役立つ最新のアプローチ
[Chapter 1] Overview
不整脈の機序・病態生理
今井 靖
1
1自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門
キーワード:
不整脈
,
機序
,
病態生理
,
突然死
Keyword:
不整脈
,
機序
,
病態生理
,
突然死
pp.856-861
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_856
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▪不整脈とは心拍数50~100回/分の洞調律以外のものを指すが,放置してよいものと治療対象となるものがある.ほかの心疾患,心機能,全身状態を総合的に評価して介入を行う.
▪徐脈性不整脈は洞不全症候群,房室ブロックが代表であり,さまざまな機序・病態を呈し,ペースメーカ植込みの適応を考慮する.
▪頻脈性不整脈には心房性(上室性)のものと心室性のものがあり,異常自動能,トリガードアクティビティ,リエントリーが機序となる.
▪生活習慣因子,環境因子,自律神経活動異常,トリガー不整が心臓突然死のリスク因子となる.
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