講座 症候からみた腹部エコー検査のこつ
鑑別のポイントと描出のテクニック
血便,下血
畠 二郎
1
,
鎌田 智有
2
,
楠 裕明
2
,
春間 賢
2
1川崎医科大学検査診断学
2川崎医科大学内科学食道・胃腸科
pp.425-429
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100111
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はじめに
下血とは,経肛門的に排出された消化管出血のことを指し,上部消化管(食道・胃・十二指腸)からの出血の場合もありうるが,この場合通常は胃液の酸化作用により黒色を呈することからタール便と表現される.一方下部消化管(小腸・大腸・肛門)からの出血では,一般に鮮紅色の下血を認め,血便という用語が用いられる.本稿においては下部消化管出血に対する超音波を用いたアプローチを解説する.
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