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投稿 症例
待機的根治術までに三度の超音波ガイド下整復を施行した両側閉鎖孔ヘルニアの1例
A case of bilateral obturator hernia with three ultrasound-guided reductions before elective radical surgery
髙橋 祥也
1
,
川瀨 隆一
1
,
谷口 昌光
2
Y. Takahashi
1
,
R. Kawase
1
,
M. Yaguchi
2
1至誠堂総合病院内科
2至誠堂総合病院脳神経内科
pp.1187-1190
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_1187
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は じ め に 閉鎖孔ヘルニアは高齢の痩せ型女性に好発し,全ヘルニアの0.07~0.48%を占める比較的まれな疾患である1).高齢者に多い疾患であることから緊急開腹手術は術後合併率や死亡率が高く,予後不良とされてきた2).近年は非観血的整復により緊急手術を回避し,待機的に根治術が施行される症例が増えている.外科領域ではこのような閉鎖孔ヘルニアに対する超音波ガイド下整復が多数報告されているが,内科領域にその知識や手技は浸透していない.超音波ガイド下での閉鎖孔ヘルニア整復は比較的容易であり,内科医もその手技を習得しておくことは有用であると考える.待機的根治術までに三度の超音波ガイド下整復を施行した両側閉鎖孔ヘルニアの1例を経験したので報告する.
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