Japanese
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投稿 症例
胸水中CYFRA21-1上昇を認め,20年後にがん性胸膜炎で再発した乳がんの1例
A case of breast cancer that recurred 20 years later as cancerous pleurisy with an increase in CYFRA21-1 in the pleural effusion
中野 雅規
1
,
神宮 浩之
1
,
松崎 晋一
1
,
猪島 一朗
1
,
信澤 純人
2
M. Nakano
1
,
H. Kamiya
1
,
S. Matsuzaki
1
,
I. Inoshima
1
,
S. Nobusawa
2
1公立館林厚生病院呼吸器内科
2群馬大学医学部付属病院病理診断科
pp.1009-1012
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_1009
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は じ め に CYFRA21-1は肺扁平上皮がんで高頻度に陽性となる腫瘍マーカーであるが,肺がん以外でも上昇することが知られている1).乳がんにおいては,とくに再発例においてCYFRA21-1の有用性が報告されている2).
今回われわれは,大量胸水で来院され,胸水中CYFRA21-1の上昇によりがん性胸膜炎を疑い,その後,20年前に治療された乳がんの再発と診断された1例を経験したので,乳がんとCYFRA21-1の関係についての文献的考察を含めて報告する.
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