連載 ~知っているようで,実は十分に理解していない~ 医療に関する制度のあれこれ
第14回 予防接種法
福島 慎二
1
1東京医科大学病院渡航者医療センター
pp.1383-1388
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1383
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予防接種法(昭和23年法律第68号)は,伝染の恐れがある疾病の発生およびまん延を予防するために,公衆衛生の見地から予防接種やそのほかの必要な措置を講ずることにより,国民の健康の保持に寄与するとともに,予防接種による健康被害の迅速な救済を図ることを目的として制定された法律です1).予防接種に関する法体系は,「予防接種法」「予防接種法施行令」「予防接種法施行規則」「予防接種実施規則」から成り立っています2~4).
1948年6月30日に公布された当初の予防接種法は “罰則規定ありの義務接種” でしたが,1976年には “罰則規定なしの義務接種” に,さらに1994年には “努力義務” に改正されています.
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