特集 ジフテリア予防接種
ジフテリア予防接種の改正—予防接種法の一部改正について
浜崎 直哉
1
1厚生省防疫課
pp.319
発行日 1958年6月15日
Published Date 1958/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201974
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先の国会で予防接種法が改正された。改正された点だけを見ると,ジフテリアの定期が今迄3期であつたものが4期となつて居り,今まですら悪かつた予防接種率が,尚更悪くなるのではないかとの印象を与える。然し実際には,百日咳とジフテリアの混合ワクチンが使用せられるので,幼少児が注射を受ける回数は,今迄より3回だけ反対に減ることになり,接種率は改正により却つてよくなるものと期待されて居る。
改正の主な理由は,3才から5才迄の幼児が患者も多く,調べて見ると免疫の度合も低くなつて居り,どうしてもこの谷間をうずめる必要があるということである。
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