特集 リンパ腫診療―診断の入り口から治療まで
リンパ腫診療におけるFAQ
中枢神経再発の予防と治療は?
富田 直人
1
1聖マリアンナ医科大学血液・腫瘍内科
キーワード:
CNS浸潤
,
DLBCL
,
CNS-IPI
,
大量methotrexate
Keyword:
CNS浸潤
,
DLBCL
,
CNS-IPI
,
大量methotrexate
pp.275-278
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_275
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Summary
▪中枢神経(CNS)浸潤例の予後は不良であり,CNS浸潤予防は現在でもリンパ腫診療における重要な課題である.
▪CNS浸潤予防は主にびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)における検討が行われているが,予防は対象症例を選んで行うべきであり,その基準としてCNS-国際予後指標(IPI)や特定の臓器浸潤などがある.
▪CNS浸潤予防法としては大量methotrexateが有用と考えられている.
▪CNS浸潤例に対する定型的な治療法はなく,初期治療での適切なCNS浸潤予防が重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021