特集 内科臨床と性差
トピックス
フレイルと性差
小川 純人
1
1東京大学大学院医学系研究科老年病学
キーワード:
フレイル
,
ホルモン
Keyword:
フレイル
,
ホルモン
pp.1123-1126
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_1123
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪加齢に伴う機能変化や予備能力の低下によって健康障害リスクを有する状態はフレイルと理解され,要介護状態への移行やQOL・ADLに及ぼす影響が大きい.
▪卵巣や精巣などの生殖内分泌器官における加齢変化や老化に伴ってホルモン動態は大きく変化する.
▪フレイルの発症や進展に性ホルモンやビタミンDをはじめとするホルモンレベルの低下が関与し,性差が認められる可能性がある.
▪運動介入により内因性の性ホルモンレベルが上昇する可能性があり,フレイルの予防・改善に効果的である可能性が考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021