特集 血算を極める
血算と関連する検査
骨髄穿刺・生検
通山 薫
1
1川崎医科大学検査診断学
キーワード:
細胞密度
,
有核細胞数
,
吸引不能(dry tap)
,
WHO分類
Keyword:
細胞密度
,
有核細胞数
,
吸引不能(dry tap)
,
WHO分類
pp.699-703
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_699
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Summary
▪骨髄検査は骨髄穿刺と骨髄生検に分けられ,いずれも血液疾患をはじめとする診断目的,造血能の評価などに必須である.正しく実施すればきわめて重要な情報が得られるが,侵襲とリスクを伴う検査であるので,十分な知識と準備のもとに実施する.
▪骨髄穿刺においては適切な検体採取と標本作製,さらに良好な染色がなされてこそ評価可能な情報が得られるので,臨床検査室との協調体制がとくに重要である.
▪骨髄生検は造血組織構築の観察や造血能の評価,異常細胞浸潤の検索などの観点から,骨髄疾患が疑われる患者全例において診断時や治療開始前に実施すべき検査である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020