特集 血算を極める
Overview
赤血球関連検査値の意義
廣川 誠
1
1医療法人社団美誠会
キーワード:
平均赤血球容積(MCV)
,
網赤血球数
,
赤血球容積分布幅(RDW)
,
大赤血球症
Keyword:
平均赤血球容積(MCV)
,
網赤血球数
,
赤血球容積分布幅(RDW)
,
大赤血球症
pp.679-682
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_679
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Summary
▪赤血球関連検査値は貧血および多血症という赤血球造血の異常を指摘するに留まらず,平均赤血球容積(MCV),網赤血球数および赤血球容積分布幅(RDW)は貧血の原因・病態診断に寄与している.
▪MCVを基準とした赤血球サイズに基づく貧血の分類,網赤血球数による骨髄造血能の推定は,多様な貧血の原因診断を行ううえで今日においてもわれわれ臨床医の重要な道標である.
▪RDWは,加齢に伴う貧血の原因診断を行ううえで新たな価値が見出され始めている.
▪貧血の有病率は加齢とともに増加することから,内科診療に携わる医師は貧血の原因を診断するためのアルゴリズムに習熟することが大切である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020