特集 感染症2020―冬のインフルエンザ・夏のオリンピックに備える
インフルエンザ
小児における季節性インフルエンザ診療
伊藤 健太
1
1あいち小児保健医療総合センター総合診療科
キーワード:
乳児
,
小児
,
学童期
,
インフルエンザ
Keyword:
乳児
,
小児
,
学童期
,
インフルエンザ
pp.35-38
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_35
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Summary
▪小児はインフルエンザに罹患しやすい.
▪低年齢は合併症や入院の危険因子である.
▪他の呼吸器ウイルスとの鑑別は難しい.
▪新生児や乳児では,胃腸症状や敗血症症状など非特異的な症状になることがある.
▪臨床症状のみでインフルエンザを診断することは難しい.
▪肺炎はインフルエンザの乳児で1%弱に認める合併症である.
▪中耳炎はインフルエンザの小児で3割弱に認める合併症であり,鼓膜診察をしないインフルエンザ診療はあり得ない.
▪インフルエンザウイルスは急性脳症の最も多い原因ウイルスである.脳症をみたら非流行期でもインフルエンザを考慮すべきである.
© Nankodo Co., Ltd., 2020