特集 内科医として知っておくべき非がん疾患の手術
鼎 談
手術適応を適切に考慮するために
木村 琢磨
1,2
,
高平 尚伸
3
,
濱口 眞輔
4
1埼玉医科大学 総合診療内科
2HAPPINESS館クリニック
3北里大学医療衛生学部・大学院医療系研究科整形外科
4獨協医科大学麻酔科
pp.1247-1256
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1247
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木村 5月号の特集は,「内科医として知っておくべき非がん疾患の手術」です.私は大学系列の診療所で高齢者を診ることが多いのですが,「年齢的にもう手術はできないのではないか」とか「麻酔にリスクがあるのではないか」と思い込んだり,患者さんが「もう手術は嫌だ」と言うと,なんとなくそのまま流れていってしまうケースがあるように思います.今回,患者さんのQOLを考えるうえでの手術と麻酔について考えたく思います.たとえば,整形外科疾患で足腰がわるい人に手術をしたらよくなると思われるケースに遭遇したときの手術適応や,「肺がわるいから麻酔は大丈夫なのか」などといった麻酔に関する疑問・不安に思うところについて,現場でご活躍されている先生方にご指導いただければと考え,この鼎談を企画させていただきました.どうぞよろしくお願いいたします.
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