特集 内科医として “足” を診る―靴下をとって足病変を見逃すな!
Overview
皮膚科医が内科医に知ってほしい足のリスク評価と患者教育
三井 広
1
1山梨大学皮膚科学教室
キーワード:
医療的フットケア
,
皮膚症状
,
チーム医療
,
患者教育
Keyword:
医療的フットケア
,
皮膚症状
,
チーム医療
,
患者教育
pp.2231-2234
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2231
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Summary
▪医療的フットケアは,足にハイリスクを有する患者を将来の下肢切断から守るために行う.そのためには,患者教育,病変の早期発見,適切な治療介入が必要である.
▪プライマリケアを担う内科医は,早期に足の異常を発見するとともに,患者が適切な受診行動をとるための教育を行う役割を担う.
▪日常診療のなかで足病変を早期発見するためには,医療者からの積極的な問いかけが必要な場合がある.
▪糖尿病や高血圧症などを有する患者,透析患者,基礎疾患や治療により免疫抑制状態にある患者,高齢者などはとくに末梢閉塞性動脈疾患を有することが多く,易感染性のハイリスク患者である.
▪ハイリスク患者に足病変を認めた場合,速やかに他科への相談が必要である.
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