特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第9章 精神神経科
うつ病(非定型や双極性障害も含む)
押淵 英弘
1
,
西村 勝治
1
1東京女子医科大学精神医学講座
pp.1978-1980
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1978
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うつ病とは
うつ病は,抑うつ気分,興味・喜びの喪失,精神運動の焦燥または制止,気力の低下,集中困難などを症状とする精神障害である1).うつ病は重要な公衆衛生上の問題であり,世界保健機関(World Health Organization:WHO)は2015年に,うつ病が人の健康を障害する3番目の主要原因であると推定した2).米国では,うつ病エピソードの推定生涯リスクは30%と報告されている3).さまざまな症状を呈し,自殺の原因となる場合がある.
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