特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第5章 産婦人科
がん治療に伴う女性の妊孕性低下と対策(がん・生殖医療)
古井 辰郎
1
,
森重 健一郎
1
1岐阜大学大学院医学系研究科産科婦人科学分野
pp.1911-1913
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1911
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がん・生殖医療とは
がん治療の進歩は,思春期・若年成人(adolescent and young adult:AYA)世代患者では治療後の長期にわたるQOLをいかに向上させるかという新たな課題を提起している.アルキル化薬をはじめとした薬剤による化学療法の性腺毒性は妊孕性低下の原因となる.2015年度に実施された調査では,本邦のAYA世代女性がん経験者の41.4%が不妊や生殖機能に関して悩んでいることが明らかとなった1).
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