特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第1章 外 科
E.脳神経外科
脳内出血
中瀬 裕之
1
,
中川 一郎
1
1奈良県立医科大学脳神経外科
pp.1795-1798
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1795
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脳内出血とは
脳血管障害(脳卒中)は,高齢化社会や生活習慣病の増加により患者数が増加している.また,要介護状態になる原因の1位であり,その予防や治療が重要視されている.脳血管障害には虚血性と出血性があり,出血性脳血管障害には脳内出血とくも膜下出血がある.出血性脳血管障害は外科的治療の適応となることが多く,診断が遅れて治療の時期を逃せば重篤な後遺症につながる可能性がある.そのため,初期治療においては臨床症状および画像所見からの迅速かつ適切な診断が重要である.本稿では脳内出血の病態と診断について解説する.
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