特集 神経疾患の現在とこれから
Overview:神経疾患common diseaseの現在とこれから
Parkinson病診療update
藤岡 伸助
1
,
野瀬 可南子
2
,
林 優佳
3
,
三嶋 崇靖
1
,
坪井 義夫
1
1福岡大学医学部神経内科学教室
2福岡大学筑紫病院脳卒中センター
3福西会南病院神経内科
キーワード:
パーキンソン病診療ガイドライン2018
,
非運動症状
,
levodopa
,
デバイス補助療法
Keyword:
パーキンソン病診療ガイドライン2018
,
非運動症状
,
levodopa
,
デバイス補助療法
pp.1227-1232
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1227
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Summary
▪Parkinson病は多彩な運動症状と非運動症状を呈する神経変性疾患である.
▪選択可能な薬剤も増え,levodopa登場後は患者のQOLが飛躍的に改善し生命予後を伸ばすことができた.その一方で,長期罹患の経過中にみられる治療関連運動合併症や精神症状に対する治療に難渋する症例も多くなってきた.
▪新薬の登場で多様化するParkinson病診療の標準化を目的として2018年に診療ガイドラインが改訂された.
▪今後のParkinson病診療における方向性は,個々で異なる臨床表現型や患者背景にあるさまざまな要素を考慮した個別化治療を目指し,エビデンスに基づいて包括的ケアを提供するプレシジョン・メディシンを確立していくことにある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019