特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅰ章 困った事例と,書き方のコツ
A.記載がなくて困った事例
11.治療歴がわからない! ③
長澤 肇
1
,
上田 誠二
1
1順天堂大学医学部腎臓内科講座
pp.415-418
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_415
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本症例は,蛋白尿および腎機能障害で当科に紹介された事例である.現在本邦においては超高齢化社会に突入し,生活習慣病に伴う慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者が増加してきており,今後ますます「病診連携」の必要性が高まってきている.事実,本症例のように,腎機能障害,あるいは尿蛋白精査のため紹介されるケースも増加してきている.しかしながら,今回の事例のように併存疾患の経過や治療内容の記載がない場合も少なくない.本稿ではCKD患者の診療情報提供書作成の際の「コツ」について概説する.
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