特集 エビデンスを2型糖尿病臨床にどう生かせばいい?―Evidence Based MedicineをReal Worldへ
糖尿病薬物療法
GLP-1受容体作動薬の最近の知見
黒瀬 健
1
Takeshi KUROSE
1
1関西電力病院糖尿病・代謝・内分泌センター
キーワード:
ELIXA
,
LEADER
,
SUSTAIN-6
Keyword:
ELIXA
,
LEADER
,
SUSTAIN-6
pp.85-87
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_85
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Summary
▪これまで,糖尿病治療薬には心血管疾患発症に悪影響を及ぼさないことが重要で,心血管イベントの発症率に改善効果があるかは念頭にはなかった.
▪しかし,この2年間に相次いで新規治療薬の心血管疾患発症に及ぼすベネフィットを証明した報告がなされ,糖尿病治療も大きく変化し新たな段階にいたっている.
▪GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)については国内の臨床にただちには結びつかないものの,今後長期予後を見据えた治療の一環としてGLP-1RAを応用できるようになることを期待したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2018