Japanese
English
投稿 症例
酸化Mg製剤の長期投与により致死的な高Mg血症をきたした腎機能正常高齢者の1例
A case of fatal hypermagnesemia induced by long-term Mg oxide ingestion in an elderly patient without pre-exisiting renal dysfunction.
藤澤 太郎
1
,
矢島 隆宏
2
,
村山 正憲
1
T. Fujisawa
1
,
T. Yajima
2
,
M. Murayama
1
1松波総合病院総合内科
2松波総合病院腎臓内科
pp.1383-1386
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1383
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はじめに 高Mg血症の多くはMg含有製剤の投与による医原性とされるが,腎機能障害のない患者に重篤な高Mg血症が生じることはまれである1).高Mg血症は特異的な臨床症状に乏しく,血清Mg濃度を測定しないと診断は困難で,診断の遅れにより呼吸抑制や心停止など致死的な状況を合併しうるため注意を要する2).今回,酸化Mg製剤の長期投与により致死的な高Mg血症をきたした腎機能正常高齢者の1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2017