今月の主題 水と電解質
電解質異常の実際
高Mg,低Mg血症
吉田 政彦
1
,
大野 丞二
2
Masahiko Yoshida
1
,
Joji Ohno
2
1江東病院・内科
2順天堂大学医学部・内科(腎臓)
pp.734-735
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218260
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- 文献概要
多くの疾患でマグネシウム(Mg)代謝異常がみられることが知られているが,Mg代謝に関して臨床医の持っている知識はごくわずかか,あるいは皆無に等しいといっても過言でない.近年,Mgと不整脈ないし虚血性心疾患との関連が注目され,報告がなされている.Mg自体の重要性が認識され,日常診療でルーチンに測定する血清1価および2価電解質と同時に,Mgも必ず検査することが強調されてきている.Mgはどの施設でも測定可能となっているが,Mg特有の臨床症状が乏しいことも関心が持たれない理由の1つである.
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