連載 ~キホンをシンプルに考える~ 体液・電解質・酸塩基平衡異常のとらえ方
第16回 低Ca血症時の診療―見逃さないことが大切
安田 隆
1,2
1吉祥寺あさひ病院
2東京医科大学腎臓内科
pp.1161-1166
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1161
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Key Point
●検査を行わないと見逃してしまう異常である.
●血清Ca濃度の維持にはPTHおよび活性型ビタミンDの両者の作用が必要である.
●原因の多くは病歴から判断できるが,不明の際にはまずPTHとMgをチェックする.
●低Ca血症自体への治療は症状の程度に応じたCa製剤の静脈内もしくは経口投与である.
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