まい・てくにっく
成人に対する大動脈弁輪拡大
北村 律
1
,
三浦 友二郎
2
1北里大学心臓血管外科
2高知大学心臓血管外科
pp.328-329
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu75_328
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狭小弁輪の高齢患者や,将来のvalve-in-valveを見据えた若年の生体弁大動脈弁置換例など,大動脈弁輪拡大を行う症例が増加している.当科でも過去1年間の外科的大動脈弁置換術(SAVR)40例中5例で弁輪拡大を行っており,全例でYangの方法1)を用いている.この方法は弁輪に切り込まず,Valsalva洞を拡大し,パッチ部位は弁輪ではなくValsalva洞に糸かけすることになるので,狭義の弁輪拡大ではなく大動脈基部拡大(aortic root enlargement:ARE)である.
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