まい・てくにっく
肺動静脈血管床剝離のコツ
吉野 一郎
1
,
南谷 佳弘
2
1千葉大学呼吸器病態外科
2秋田大学胸部外科
pp.92-93
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu72_92
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肺動脈の剝離の基本手技を分解すると,①近傍肺の牽引・胸膜切開,②近接するリンパ節の郭清,③血管鞘の切開(とっかかり),④切開の延長,⑤全周剝離,⑥距離を稼ぐための剝離となる.筆者が若かったころは,胸膜切開はMayo/Metzenbaum剪刀で行うように指導され,多くの手術書でもそのように記載されていた.しかし小開胸や胸腔鏡補助下手術(VATS)あるいはロボット支援下胸腔手術(RATS)の時代ではもはや主流でなく,筆者自身の手技も時代とともにかわってきた.最近では開胸,VATS,RATSのいずれにも繋がる方法を採っている.
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