連載 胸部外科発展の軌跡―パイオニアの原著と足跡を綴る (第25回)
第25回 重症心不全の心臓機能の補助と改善
田邊 達三
1
,
松居 喜郎
1
T. Tanabe
1
,
Y. Matsui
1
1北海道大学循環器・呼吸器外科
pp.67-73
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu71_67
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補助循環の基本は心不全の負荷を軽減し,供給エネルギーを増加させて心臓機能の回復を図るものである.その機械的手段として人工心肺の活用に基づく体外循環法のextracorporeal membrane oxygenation(ECMO),大動脈に挿入したバルーン付きカテーテルによる大動脈内バルーンパンピング(IABP)が注目され,さらに特異な外科手術として拡張左室の収縮能を改善する左室形成術が検討され
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